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京都営業所
2024-11-12

京都より天井裏で発生した問題の対処法~

こんにちは!
御池通り沿いで本日も元気に営業している京都営業所です!
今回はリフォームの専門業者が木造住宅の屋根裏にもぐり、屋根裏の断熱状況の確認や
構造体の状況を調査してみました。
なかなか見る機会がない木造住宅の屋根裏の姿を調査しながらご紹介します。

目次

  1. 天井裏の風景
  2. 天井裏でスガ漏れが発生
  3. 天井裏で発生した問題の対処法
  4. まとめ

1. 天井裏の風景

普段生活している中で、なかなか見る機会のない天井裏。
そこで、木造住宅のリフォーム専門業者である私が、今までに見てきた屋根裏の姿をご紹介します。

まず、天井裏とは屋根の裏側の部分で、天井と屋根の間の部分をいいます。
他にも「 小屋裏 」や「 屋根裏 」と言ったりもします。
天井裏には、一般的に天井を通して室内に外気の温度が伝わらないように、一帯に断熱材が敷き詰められております。

天井裏には、点検口から入ります。
点検口は2階の押入れやクローゼットの天井にある事が多いです。

写真左:点検口(天井裏への入り口) 写真右:屋根裏から見た点検口

点検口を開けるとグラスウールと呼ばれる繊維系の断熱材が詰められています。
これを持ち上げて天井裏へ入り込みます。

一般の方は余程の事がない限り、天井裏に入ることはないと思います。
天井裏は断熱材が舞いやすいので、もし点検口を開けて天井裏を見ようとする場合、マスクとゴーグル、ヘルメットを身に着けることをおすすめ致します。

写真左:三角流れ屋根の住宅 写真右:フラット屋根の住宅

天井裏の中は、上の写真のように一面に断熱材が敷き詰められており、束(つか)と呼ばれる木の柱が何本もあります。
私たちが屋根裏調査をする時は、体を無理やりひねり、足場を確認しながら奥へと進んでいきます。
フラット屋根の場合は特に上下が狭く、移動するのが難しいです。

右の写真の中央あたりには、上棟式の際のお札が貼ってあるのがわかります。
天井裏は乾燥している状態を保つのがベストで、湿気がこもらないように換気口がいくつも備えられています。
写真のお住まいは、両方とも乾燥していて良い状態でした。

2. 天井裏でスガ漏れが発生

天井裏の奥へ進むと、木材が変色した箇所がありました。
こちらはスガ漏れと呼ばれる現象です。
天井裏で発生する問題の多くが、スガ漏れや雨漏れです。

スガ漏れとは、冬期間に屋根に溜まった雪が、日射や室内から逃げた熱により溶けて、それが気温の低下とともに氷になります。
そして、積雪内が空洞化して氷により流れる場所を失った水が溜まり、屋根材のハゼ(板金と板金のかみ合わせ)などを通って、天井裏に侵入する現象です。

北海道の住宅に多く見られる現象で、冬期間はスガ漏れについてのお問い合わせが多く寄せられます。

写真のスガ漏れはフラット屋根の住宅で、軒先付近を撮影したものです。
木材が変色し、ギザギザ模様を作り出しています。

このスガ漏れを放っておくと、いずれは室内まで達してしまい、最悪の場合、溜まった水の重みで天井の一部が落ちてくるケースがあります。
そうならないためにも、早期発見が重要です。
ちなみに、当社では天井裏の無料点検を実施しておりますので、機会があれば一度点検してみるのも良いかと思います。

雨漏れの原因はいくつかありますが、屋根材の経年劣化が原因の一つとして考えられます。
屋根材に板金を使った場合は、新築時から15年~20年で板金に傷みが現れる事が多いです。

板金は温度変化で伸び縮みを繰り返し、時間の経過とともに徐々に劣化していきます。
ハゼと呼ばれる板金と板金のかみ合わせの部分も、伸び縮みを繰り返していくうちに緩くなり、そこから水が浸入するケースがあります。
その他にも雪下ろしの際に、スコップで誤って屋根材に穴をあけてしまうケースもあります。

3. 天井裏で発生した問題の対処法

スガ漏れや雨漏れが発生した場合、もしくは点検時にスガ漏れの形跡が見られた場合は、早期に屋根のお手入れをすることをおすすめします。

また、室内の天井にシミが現れたらスガ漏れの可能性が高いです。
天井裏に入り、水の侵入経路を調査し、原因を特定した上で、屋根の板金を張り替える事でスガ漏れは改善されます。

さらに、屋根材と一緒に施工するルーフィング(防水シート)を、ゴムアスルーフィングと呼ばれるゴム製のルーフィングを選択することで、水の侵入をさらに困難にさせる事ができます。

先ほど、写真でご紹介したスガ漏れの傷み程度であれば、夏になれば木材が乾燥して、屋根材が新しくなれば水の侵入もなくなり、今後、大きな問題には至らないでしょう。

4. まとめ

普段生活していると目にする機会がない天井裏ですが、そこには多くの束(つか)と呼ばれる柱があったり、断熱材があったりと、木造住宅にとって非常に重要な役割を果たしております。

天井裏は足場が悪く、埃も多く、釘が飛び出ている箇所もあり、一般の方が入るには危険が伴います。
気になる点があれば専門業者に依頼して、点検してもらう方がよいでしょう。

下の写真の天井裏はとてもきれいで、乾燥もしていて良い状態です。
今回ご紹介したのは天井裏の一部で、対処方法は原因によって変わってきますので、調査するたびに勉強になっております。
お客様にとって一番よいご提案ができるよう、これからも勉強し続けていく所存です。
屋根裏で気になることがございましたら、無料にて診断(予約制)させていただきますので気軽に京都営業所までご連絡ください。

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(株)土屋ホームトピア 京都営業所
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